2020年5月17日

マルルと創造の沼について


今回は、マルルと、漫画を描くことについて持っていた自分のコンプレックスのお話をしてみようと思います。

ここから書くのは、ちょっと自分語り多めなので、ちょっと重いかも…
嫌な方は飛ばしてください。
とりあえず自分的に大事だった悟り的なもので、ちょっと、同じように求めている誰かがいましたらシェアしたかったし、何より自分へのメモとしてこの記事を書いてみました!!

こっから自分語りてきなもの…
漫画家になりたいかも…と初めて思ってから25年程、ずっと漫画が描けないモラトリアムでした。

とにかく、壊滅的に話がまとめられない!!!!

起承転結し整理しようとすると途中で空中分解する!!
ガーン!!
これは致命的では!!?

投稿漫画は大抵32pのページ制限があって、普通の商業雑誌のコンテストとかに投稿するにしてもだいたいそのくらいにまとめてなければ観てくれない、そのページ数で話をまとめられなければ漫画家になれないくらいに思ってました。
けれども私は32Pの話を作ろうとすると、どうにも大長編の第1話目みたいなのしか出てこないのです……。
こういう人、結構いらっしゃると思うんですけど…私だけでしょうか!?


初めに描いたキャラデザイン

漫画を描くのが上手い人、っていうか、プロ漫画家さんは、ご自身の中に存在する創造の泉の水から毎回好きな量だけすくい取って作品にすることができる人なんだろ〜な〜…。
うらやましいな〜。と思ってました。

もしも自分に創造の泉があるならば、その泉の水はとてもどろっとした沼にある泥みたいで、スプーン一杯だけ掬い取ろうとしても粘りががすごくて後から後から続いてくる。
無理やり断ち切ろうとした瞬間、その泥は砂になってバサーッと四散しちゃうみたいな、しちめんどくさい泉なんだろうなと。

まるで部屋を片付けられない人みたいに、どっからどう整理していっていいか判らなくて、ウンウンと考えているうちに一体何が話の中心だったかも見失ってしまうつらさ。(いや、私は実際に部屋片付けるのも苦手ですがっ;;)

なんか水分の全くない砂場で一生懸命お城を作ろうとしても、サラサラ指の間からこぼれていくような、徒労感と絶望感でした。

けれど、今ではちゃんと漫画は描けてる!!!

この事実よ!!
バーン!!!

それはどうしてかというと…
”話をまとめようと思わなければよかった”ってだけだったんです。

話をまとめなくちゃ漫画を描けない?!
そんなこと、全然なかったんです。
これはみんな、私の思い込みが引き起こしていた絶望感だったんです。

あの頃は結構苦しくて、
話をまとめられないなら漫画家になれないから、自分のやってる努力はみんな無駄なんだから!
だから、漫画を描かない理由を色々言い訳して…自分を納得させようとしていました…。
嫌な方向へ、さらに苦しむ方向へと、自分で自分を説得してたんですよね!

なにその、マゾっぷり。


今ではあの頃の苦しんでた自分を笑えますね。
だって、もっと気楽に構えればいいってだけだったんです。

長く描いていればいつかは帰結するかな〜。くらいのノリで、
とりあえず形になってくのが楽しいんだから、それでいいか。
そう思えるようになれたからなんです。
だって、どうせ、自分で描いて、発表の場も自分で作れるんだもの。
どこへ投稿するもしないも自由さ!
商業紙への投稿も、ある求職の条件の一つに過ぎない、それが荷物なら外していい。
選ぶのは自分だし!!

それに気がついたら、
なんかふっと、軽くなれたんです。
自己完結…素晴らしい!!

描きたいとは思うけど描かないように自分を説得している時(とても最低な気分)を過ごすなら、ただ形にしているだけでも楽しい時(それだけでも幸せな気分になれる)と比べたら、そっちの方が断然プラスじゃないか!
断然っ健全なのだ!!!

それも、結構落ちたからこそ、やっとふっ切れたんですね。

何が描きたいのか判らないというよりは、今思えば、描くテーマは割と何でも良かったのかもしれません。
そこに気持ちが入っていって、その物語が求める流れに任せて、どんなに長ったらしくなろうともすべて受け止めて描ききってやる!という覚悟を、もっと早くに決めればよかっただけだったんです。


そんな感じで描きはじめたのが、「コスモ★ナポリタン」で、
エピソード的には第1話「スノードーム・ロケット」と第2話「スカイフィッシュ・エッグ」はほぼ同時に創り始めてて、「スカイフィッシュ」を描く前提があったから「スノードーム」がまとめられたようなものでした。
(実はプロットを思いついた時期で言えば、「エウロパ」の方が早かったのですが、そっちはずっと動かすキャラが固まってなかったので、今までお蔵入りでした)

これらの作品は、”短い話を作れなければ漫画は描けないと思い込んでいた頃の自分”からすれば、貴重すぎる第一歩!!なんです。

☆マルルについて☆
地球にやってきた未確認宇宙生物が主人公を不思議な旅へ誘って、その旅は巨大な生物の体内を巡る旅だった!というのが、初めの「スカイフィッシュ」のプロットでした。

ちなみに、”スカイフィッシュ”というのはUMA(未確認生物のこと、代表的なのはビックフットとかチュパカブラとか…)の一種で、ググってみるとわかるのですが、尺取虫に羽が生えたような、変な形の空中飛んでる生物です。
けれども、この作品タイトルでは、文字どおり、”空の魚”という意味でもちろん名付けました。
タイトルで既に、壮大なネタバレしてたんですよね。

そのお話の中でマルルというキャラは、初めの頃は”変な旅に主人公が巻き込まれるための理由付けのためのキャラ”としか考えてなくて、それ以上のことはさせないはずだったし、ストーリーの終盤で死んじゃう展開 Σ(@_@;;)
だったんですけど……。
気がついたら予想以上に健気なキャラになっていて!!
いつの間にか、アンバーの胸に顔を埋めて「ぼくのはじめての故郷」なんてセリフを、マルルのモノローグに書き込んでいた。。
キャラが生きて話を動かした経験をした瞬間でした!!
あの、体中がビリビリした衝撃は一生忘れられません。


あのシーン

マルルと同じく、自分の中の言葉にできない感情を解放できる形として、やはり漫画として形に残す行為そのものが大切なものだったんです。
だからそんな気持ちの乗った、あのシーンも印象的だったのかもしれません。

しかしまだまだ、形にしたい感情とか、まだまだあると思うので、これからももっと沢山作品を続けて作ってゆきたいと思ってます。

まとめとして
なんか途中、ちょっと自己啓発っぽくなった?部分があったかもしれないですが、
でも、私は誰でも想像の泉って持ってるんだろうなーと思ってます。
想像の泉の水のサラサラ度合いは、作家としての経験と練度で自在に変えてゆけるのかも?とも思いますが、
とにかく楽しいからってだけでも時間を作って何かを創るひと時を長く続ける価値が、誰にも等しくあるんだなって、思ってます。


「底なし沼」…いいですね。
私はずっと自分が入れる沼を探し求めていたのですよ!!!
しかし、まだまだ潜りが足りないくらいに思ってます。


え…自分語りばかりで、いうほどマルルについて深堀りしてないじゃないかって?
す…すみませんっ;;
また需要がありましたら、マルルのキャラについての記事も、
…気が向いたら書くかもしれません!


だらだらとした文になってしまいましたが、
ここまで読んでくださってありがとうございました!!
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